露骨に社長になったことをアピールし他人を見下す男!

中学の同窓会に出席するために地元へ帰った私は、久しぶりにみんなに会えることでかなりドキドキしていました。

 

同窓会の開催場所は地元駅のとなりにあるホテルの中で、立食パーティーになるのだと幹事から連絡があったときは、どんな服装で行こうかかなり悩みました。

 

綺麗めなワンピースをまとって、いざ同窓会に出かけてみると、久しぶりに会うみんなが変わらずにそこにいて、一瞬で中学時代に引き戻されたのです。

 

そんな中、せっかくだからと、出席番号順に並んでスタートしようとクラスリーダーがいうので、みんなで並んでみることにしたのです。

 

そして私のとなりに並んだ男子は初恋の彼でした。彼は高そうなスーツをパリッと着こなしていて、とても素敵に見えたのです。

 

「久しぶり!」と声をかけてみると、彼は笑顔で接してくれました。

 

話しているうちに何度も時計を気にするので、「このあと何かあるの?急いでるの?」と尋ねてみたら、『いやぁ、惚れ惚れするデザインだなーって見てたの。』と言われ、私がキョトンとしていると、彼は堰を切ったように、自分は実は会社をおこして、いくらいくら儲けて、この高い時計を買ったのだと。自慢話を始めたのです。

 

最初はおとなしく聞いていた私でしたが、同じ自慢話が延々と続くので、ちょっとお手洗いと言って場所を変えようとしたら、彼は『そうだよね、君のような平凡な人にはこの凄さは分からないもんね!』と言われました。

 

その瞬間、彼に対しての初恋の情は綺麗さっぱり消えてしまい、ただただ可哀想な人にしか見えなくなったのです。

 

同窓会も佳境に入り、片隅で女子トークしていると、初恋の彼はいろんな人に自慢話をしていたのだと分かりました。

 

傲慢な性格ゆえサラリーマンをクビになり、知人の会社に名前を貸しているだけなのに、まるで自分の実績のように話す彼はイタイ人でしかありませんでした。

 

社長になったからと、まわりに威圧的な態度をとるから、そろそろまたクビを切られるのではないか、とのことでした。

 

昔の友人に会える同窓会でしたが、初恋の彼が最低の男になったことをも知ってしまった同窓会でした。