ありのままの自分を堂々と見せている男性に魅力を感じました

小学校の同窓会に参加をした際、10年ぶりに再会した男性が自分を飾らない生きかたをしていてキラキラと輝いていました。記憶の中の彼は私よりも背が低く、クラスでも小さくて甲高い声をしていたのですが、再会した時には当然ながら大人の男性になっていて、あの頃にあった少女めいた面影もなく驚いたものです。特出してイケメンでもありませんし、平均よりも少し背が高いくらいの中肉、笑うと目に小じわが寄って愛想がよくなる「いい人」といった雰囲気で、始終ニコニコしていました。

 

彼とは漫画の話で盛り上がっていた思い出があります。ただ、片親であまり裕福ではない家庭だったことは子どもながらにわかっていましたし、当然、好きな本を買えない様子だったことからよく私から貸していました。彼からもそのことを改めてお礼を言われ、とても嬉しかったと伝えてくれました。

 

同窓会というとわりと自分を大きく見せたり、成功者のように振る舞いたいと見栄を張る人が少なくない印象があります。しかし彼は家が貧乏で大学には行かず就職したこと、家に仕送りをしているから今の生活も豊かではないこと、けれど同窓会の通知が来た時に懐かしくて、仕事で使っている安いスーツくらいしか着ていく服はないけれども思い切って参加したことなどを教えてくれました。そのどれもが恥ずかしさも後ろめたさも感じさせない口調で、ありのままの自分を見せてくれたことがとても魅力的でした。

 

同窓会の参加者はまだ学生ばかりだったので、一足先に社会に出た彼の苦労に同情するような言葉がよく掛けられていたのですが、俺は今幸せだ、仕事も楽しいしお金をもらえるのも嬉しいと、自信を持って口にしたのが印象的です。純粋で、自分の境遇を不幸とは思わずにイキイキと働いて生活している様子が窺えました。

 

最近は働いたお金で好きな漫画が買えるのも嬉しいんだと笑った顔が可愛らしくて、前向きに生きている彼が眩しかったです。ポジティブさは言動ににじみ出てくるものなんだなと、パッと見はどこにでもいる男性のその内面に強く惹かれました。